節目の大会でカストロール契約の井上りこプロが初優勝!!
今年の大会は、カストロール契約・井上りこプロのツアー初優勝で幕を閉じました。トップと1打差の2位から逆転Vを狙った井上プロは、「すごく安定したゴルフができました」と序盤から快調なラウンドを続けました。5番ホールで逆転に成功すると、そこからトップの座を守りきり、通算8アンダーで歓喜の瞬間を迎えました。
しかし、終盤にはハラハラドキドキの展開も。17番で今大会初となるボギーを喫すると、最終18番でも4メートルのパーパットを外す嫌な流れになりました。さらに、ボギーパットも、残り1.3メートルの“入れごろ、外しごろ”といった状態。これを外すと通算7アンダーですでにホールアウトしていた森井あやめプロとのプレーオフ突入となる、大一番を迎えました。なんとか「これを決めたら優勝?優勝なの??」と高まる気持ちを押さえながら、見事カップイン。これをウィニングパットとしました。
「17番のボギーまでは、珍しく感情の起伏がなかったんですが…最後がダサかったですね」とこの展開には苦笑い。それでも、「(優勝で)めっちゃテンションが上がってます!」と、時間が経つにつれ実感がこみあげてきました。
前夜のチームカストロールでの食事会では、BPカストロール株式会社の小石孝之社長から、こんな言葉をかけられたそうです。「優勝を狙うとか考えなくていい。勝てるか勝てないかではなく、明日のラウンドでどう成長するかを考えなさい」。さらに日ごろから言われ続けている“三ない”(怒らない・焦らない・がっつかない)の徹底を諭され、はやる気持ちを静めたそうです。「これが“三ない”なのかって、ようやく理解できた気がします」と井上プロ。小石社長の願い通り、成長の場にもなったようです。
大会は今年が第10回大会。その節目の年に契約プロとして優勝することができ、「やっと恩返しができました」と最高のエンディングを迎えることができました。さらにこの優勝で、来季のレギュラーツアー参戦がかかる今年のQTは、最終からの出場という権利も与えられ、「これが大きいですね!」とよろこびの声をあげました。この一勝のなかには二重、三重のよろこびが詰め込まれていました。最後まで笑顔いっぱい。井上プロらしい初優勝となりました。