平井亜実プロが「1億万点!」のゴルフで歓喜の初V
今年9月に26歳を迎える“オールドルーキー”のうれし涙で、大会は幕を閉じました。昨年6月にプロテストに合格した平井亜実プロが、通算13アンダーでツアー初優勝。ここまでに多くの苦労を重ねた選手が、白熱の優勝争いを制しました。
緊張のなかでのプレーとなった最終日は、4つのバーディもさることながら、ボギーなしという部分に本人は驚き。「自分も優勝争いをしている時にこんなゴルフができるんだなって思いました(笑)」と、チャーミングな笑顔を浮かべました。自己評価を聞かれた時に出た答えは「1億万点です!」。さらにその表情も緩みます。
24歳だった昨年、5度目の挑戦でプロテストに合格しました。“不合格”が続くなかでも、「去年より確実に成長している。やめる理由がない」と前向きにゴルフと向き合い、ようやく手にしたツアープロの肩書でした。その間には、プレーする場を求め中国ツアーに参戦したことも。ラウンド後、「小学校時代から仲がいい」という土田沙弥香プロから祝福を受けた時には、あふれ出るものをこらえることができませんでした。
プロテスト合格の同期で7人目のステップ・アップ・ツアー優勝者となりました。この大会の前年度覇者・岩井千怜プロらと、これで肩を並べます。それでも「すでにレギュラーツアーでシードを獲れそうな選手もいる。私はまだステップの立場」と、満足するのはまだ先の話。今年の目標を来季のレギュラーツアー前半戦出場権が与えられる「ステップ賞金女王」に定め、攻撃的なゴルフを信条に次は上のクラスでの優勝を目指していきます。