予選通過にホッ 山村彩恵プロ「しっかりと準備を」
カストロール契約選手は7人が決勝ラウンドに進出。そのなかで、気を吐いた一人が山村彩恵プロでした。前半は「(バーディが)獲れない流れ」と、9番で先にボギーが来る展開になりましたが、後半に3バーディ。通算3アンダー・12位タイと上位をうかがう位置で、最終日を戦っていきます。
1番は、小石孝之会長からの『がっつかないように』というメッセージを受けてのスタートとなりましたが、それが発揮されたのがボギーを打った9番でした。バンカーの縁に止まったボールを見て、「以前なら角度のあるアイアンで前に打とうとしていましたが、いさぎよく出すだけにしました」と安全策。こうして被害を最小限に食い止めました。そしてこの判断をバーディラッシュへとつなげていったのです。
大会が3日間になった2019年から4度目にして、ようやく山村プロはこの試合で決勝ラウンドを戦うことができます。「これまでスポンサーさんの試合で予選を通ることができなくて…」と悔しい思いをしてきましたが、これでホッと一安心。さらにトップとの6打差は逆転も可能な位置につけています。「優勝したいけど、それは時の運もある。攻められるように、しっかりと準備したいです」。メリハリをつけながらも、最終日だけは“がっつく姿勢”も見せ、プロ初優勝を目指すことになりそうです。