カストロール契約プロ 井上りこ選手 好発進
今日25日(水)に開幕した「カストロールレディース」。共催するカストロール株式会社と契約する井上りこプロが好スタートを切りました。初日を終え、2バーディ・ノーボギーの「70」でラウンド。首位の横山倫子プロに2打差の2アンダー・6位タイから、ステップ・アップ・ツアー初優勝がかかった最終日に臨みます。
1番ティからスタートした井上プロは、前半パーを9つ並べる展開。これには「パターを打ち切れず、ショートする場面が目立ちました」と、伸ばしきれなかった悔しさを持ちながらのプレーだったそうです。ハーフターンの時間は「何をやっているんだろう」という気持ちで、パット練習に費やしました。
すると直後の10番パー5。残り80ヤードを58°のウェッジで放った三打目がピン2.5mの位置につき、この日初バーディを奪いました。その後は14番でも2mのバーディパットを決め、スコアを伸ばしました。それでも15番で1.5mを外すなど、「最低でもあと1つは伸ばしたかったです」と少し悔いの残るラウンドとなりました。
井上プロは、「初日いいスコアを出しても、それが最後まで続かない」という試合が続いていました。今季ここまでの試合で1R平均ストロークは「73.0012」で4位タイにつけています。しかし2Rは「73.9155(47位)」、3Rは「73.8632(37位)」という数字も、その言葉を証明しています。
初日と2日目以降の違いについて聞くと、「いい成績で終えた次の日に、ボギーが先行すると焦ってしまうんです」という答えが返ってきました。もともと、ピンギリギリを狙うショットが持ち味の井上プロ。しかし、そのプレースタイルは、少し外すと難しい位置に落ちるというリスクもはらんでいます。さらに焦りがプレーの精度を失わせ、スコアを伸ばせなかったという自己分析をしました。
今回は2日目以降の対策として、「難しいピン位置の場合、ショットではグリーン中央を狙って、パターでバーディを獲るようにしたいです」と“グリーン勝負”という戦い方を考えているそうです。ショットでは“攻め”と“守り”のバランスを意識し、強気のパットを沈める。これが井上プロが思い描く、最終日の青写真です。
それでも、この2アンダーという成績には「明日につながる位置にいられることは満足です。優勝を狙える位置にいられるので、しっかりと狙っていきたい」と満足気な表情を浮かべました。ラウンド後も黙々とショット練習を行い汗を流した井上プロ。“2日目の壁”を乗り越えた先に、プロ初の栄冠が待っているはずです。